今年の宅建試験申込受付期間は7月31日までです。

平成24年10月21日(日)に行われる宅建試験の申込受付期間は、7月31日(火)までです(期間中の消印のある簡易書留に限り有効)。インターネット申込は既に終了しました。(参照:財団法人不動産適正取引推進機構のページ)。

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早くから受験することを決めていた方であれば、申込は済まされていることと思います。まだしていない方は忘れずにして下さいね。忘れると来年までお預けになってしまいます。

昔、後輩の就職面接前日に面接試験の練習相手をしてあげたました。かなりビシバシとスパルタでやって、「おー、お前完璧じゃん!」と言っていたのですが、なんと、後輩の勘違いで練習していた当日が試験本番の日だったという笑えない話があります。その就職先は第2志望で、結局第1志望にうかったので、あとで笑い話にはなりましたが、何にでもウッカリはあるので、うるさいようですが、受付期間に関する注意喚起です。

それから、先日 『不動産屋のパートですが、何か?』 さんが、宅建試験に関する記事にリンクをはって下さったので、もう少しだけ宅建試験のことについて書きます。

 

決めかねているなら申込しておこう。

私は、受験するかどうか迷っている方、不動産関係の仕事に関心はあるがまだその方向へ進むかどうか決めかねている方でも、申込をされることをお勧めします。

決めかねている状態では、勉強に身が入らないかも知れませんが、試験本番まではまだ3ヶ月弱あります。もし来年受験するとしたら1年3ヶ月先の受験です。主任者証を手にするまでの期間で言えば、今年合格すれば最短で約7ヶ月先、来年だと当然1年7ヶ月先です。

受験手数料は7,000円。迷っているなら、7,000円払って申し込んでおいた方が良いです。

どうせ受験するなら一発で合格したい、とか、やるならちゃんとやりたい、なんて真面目な方や色々な考えはあるでしょうが、迷いながら申込して、今年はやっぱり気合も入らず勉強時間も確保できなかった、という状況になったとしても、受験会場に足を運んで試験を受けてくるべきだとも思います(この先宅建試験は受けない、と決められたなら別ですが)。

受験慣れしている人というのはそう沢山いないと思いますし、大人であれば、勉強はともかく、「受験勉強」というものから久しく時間が経っています。そもそも受験はしたけど、「受験勉強」とは無縁だった、という人もいらっしゃると思います。

そうであれば、とにかく受験勉強期間や、受験本番を体験すること自体には意味があります。

出来ると思ったことが出来なかったり、出来ないと思っていたことが実は意外と出来たり。とにかくやってみないと始まりません。

「今年宅建取るぞ!」という決意がはっきりしない方でも、来年取りたくなる可能性があるなら、今年申込しておくべきです。本気になった時のための、先行投資です。

本当は今年合格したいけれど、色々な条件を考えると来年合格を目指すのが理性的かな、と思う方でも、私は今年の試験に申込をした方が良いと思います。

今年グダグダで受験しに行って合格は来年以降に持ち越しになったとしても、グダグダで受験した経験は意味があると私は思います。

宅建取ってしまえば、誰も何回受験して合格したかなんかに関心ないですし。

 

ドツボにはまらないように。

ただし、既に何度か受験されている方は、前と同じことを繰り返していないか、丸1日でよいので良く検討された方が良いと思います。

忙しくて時間が取れないことは、受験がうまくいかない理由の筆頭に来ます。事実そうだと思います。が、「時間が足りなかった」とだけ総括すると、ドツボにはまる可能性もあります。どんなドツボかというと、「とにかく勉強が足りないんだ」と思うあまり、頻出でない細かい知識を頻出項目と同等のテンションで勉強したり、テキストそのものを分厚いものに変えたり、テキストの数を増やしたりしてしまうことです。

(例えば、権利関係のテキストで、民法の条文の順番通りに解説していくようなものを使うことに私は否定的です。そういう作り方だと、無駄な説明は多くなるし、試験にとって重要なことがなんなのかという意識が自然と薄くなってしまいます。事実そういうテキストは無駄に分厚いです。しかも、そういう順番で勉強しても、民法がわかりやすくなるわけじゃないし、そもそも宅建合格には民法を本当に理解することすら必要ないと思います)。

その前に、頻出・重要と言われている部分を本当にキッチリできているかどうかを見直すべきです。試験に必要な知識・記憶の内容は、「何となく知っている」ではなく、「正確におさえた」というものです。

ものすごい量のすべてを「正確に」おさえるのには、ハイテンションで長時間勉強することが必要です。世の中にはそういう試験もありますが、宅建試験はそういう試験ではなく、「正確に」おさえるべき知識は限られています。

宅建試験の合格率は16.1%(平成23年)ですが、大まかに言うと、受験者の半数以上が正答する問題をひとつも落とさなければ確実に合格できます。みんなが解けない問題を解ける力をつけて合格するという考えは全く非効率です。50%以上の人が正答する問題を自分も正答する、そういうスタンスが大事です。

コンパクトにまとまったテキストに載っているものだけ、完璧にすると割り切る勉強を出来ているかどうか、それを見直すことが必要です。

これらは前にも書いた内容です。しつこくてすみません…。

過去にテキスト選びに関する記事なども書いていますので、関心のある方はこのページの一番下にある「関連しているかもしれない記事」をご覧ください。

 

択一式試験だということ

宅建試験は四肢択一式の試験です。

頭に入れた知識を文字で書く必要のない試験です。択一式試験だということで気をつけるべき点は、個人的には次の2つだと思います。

1つは、選べば良いので、超正確な知識でなくても消去法などで正答が出る場合もあり、ある程度の点数までは比較的簡単に到達します。ただ、合格ラインには届かない、という場合、その中身を少し問題にすべきだと思います。

簡単に選択肢を2つまでに絞れる場合も多いと思いますが、その2つに1つの選択を誤った場合、「おしかった」と思ってはダメです。2つから正答の1つに絞るための「正確な」知識がまさに試験で問われている中心だと考えるべきです。出題者側は、どの辺りが平均点になり、どの辺りがボーダーになりそうか、計算しています。受験者の多くが絞るであろう2つの選択肢のうち、誤った選択肢をどう作るかが作問の勝負です。受験生の大部分が選択肢を2つに絞れないような問題は、出題者側もある程度全体から点数を削るために出している問題です。

だからこそ、2つの選択肢から1つに絞るための「正確な」知識が重要であり、そういう知識が問われている項目というのは、過去に何回も出題されている「頻出・重要項目」と呼ばれている部分なんです。しつこい繰り返しになりますが、誰もがやるところを「正確に」覚えることが最大の対策です。

2つ目は、択一式試験は追い込みの効く試験だという点です。ここからはかなり私の特異な持論かもしれませんが…。

文字などで書かなければならない試験と違って、「頭に叩き込んで正答を選ぶ」という試験です。正確な知識が必要だと言いましたが、それは選べる程度の正確さです。きっちり書けるほどの正確さは不要です。ですから、「間に合わない…」と思っていても、割り切ってハイテンションで追い込めば、直前期にもかなり点数は伸びます。

理性的に考えれば、勉強期間を長くとった方が知識量やその定着度合いなどから合格しやすいのは当然だと思いますが、私はそれよりも直前期のメンタルへの影響が大きいのじゃないかなあ、と思います。

つまり、前からきっちり勉強を続けていれば、直前期に「合格するぞ」というテンションで追い込みをかけることが出来るけれど、あまり勉強しないで直前期を迎えると、「どうせダメだな…」と萎えてしまってますます勉強したくなくなって、追い込みどころではなくなる、ということです。

言い換えれば、勉強してないのに 「絶対合格する!合格するはず!」と(根拠もないのに)思い込んで追い込みをかけられる強靭なハートがあれば、「こんな時期からじゃダメだろ」と言われるような時期から本気出したとしても、追い込みが効いて合格する可能性は十分ある、ということです。択一式試験だから。

しかも、試験本番の現場でのテンションで、正答率も影響を受けると思います。択一式試験だから。

 

ちょこっと書くだけのつもりが、長々書いちゃいました。

必要なのは、

1.  細かすぎない適切なテキスト(自分のやるべきブツ)を選ぶこと。
2.  やるべきブツだけをきっちり正確にやり、他のものには手を出さないこと。
3.. 根拠があろうとなかろうと、無理やりにでも自信を持って、直前期から本番までハイテンションを維持して追い込みをかけること。

です。

特に3. は凄く大事だと個人的には思います。

今年初受験の方も、何回目かの方も、申込自体をまだ迷っている方も、勉強があまり得意じゃないという方も、時間がなかなか取れないという方も、今年の宅建合格はまだ間に合います。

 

 

って、宅建予備校みたいな記事になっちゃいました…。

いつの間にか特別な背景もないのに自信満々で書いてしまっている気がします。すみません。あくまでも勝手な持論ですので、読んで頂いて「腑に落ちる」と感じる方だけ、軽い参考程度で受け止めてくださいませ。

 

そうそう、本題は宅建試験の申込期間終了が迫っているということでした。まだの方はお急ぎ下さい。

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griffin

グリフィンです。不動産業もWordPressも関わるようになってまだわずか。それを差し引いてお読みください。コメントはお気軽にどうぞ。

2 thoughts to “今年の宅建試験申込受付期間は7月31日までです。”

  1. 宅建の記事、興味深く拝察致しました。
    非常におっしゃるとおりで、基本的にはみんなが落とさない問題を取れば合格は近いですよね!
    過去問に関しては繰り返しやる必要がありますが、私は3周くらいでよいと思ってます。
    それと合わせて設問の要点をしっかり理解できればばっちりですよね。

    去年の今頃がふと思い出されて懐かしくもあり、早くも1年近く経過したことに少しあせりを感じます(笑)

    1. 悪徳殿下さん、こんばんは。

      私はテキスト繰り返し派だったんですよ。というより、過去問繰り返すつもりが出来なかっただけですけど。

      面白くないなあと思うことを繰り返すのってとっても難しいですね。面白く勉強できれば良いけど、宅建はなかなか…。

      だから、何かの記録マシーンになったつもりで、ターミネーターっぽい動きで勉強してました。バシャッ、ピピピ、バシャッ、ピピピって感じでテキストのページをめくったりして、って良くわかんない説明ですね。わかったとしてもちょっと気持ち悪いですね。

      まあでも、とにかく繰り返すってことは大事だと思います。

      ホント1年経っちゃいましたねー。この1年ずっと焦りっぱなしだった気もします。今もですよ。

      でも焦るって感じはあんまり良くないですよね。焦らず急ぐって感じで行ければいいなあ。

      悪徳殿下さんもお忙しいでしょうけど、頑張って下さい。

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