宅建短期合格法 3 - 具体的な勉強の仕方について -

今回は、宅建に短期合格するための具体的な勉強の進め方について書きます。

27Apr09 ~ Planning
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あくまでも、資格を得るための手段としての勉強法、もっと言えば、ギリギリでもいいから合格ラインを超えるための勉強法と割り切って書きます。

以前の記事で書いた、分野別得点目標テキスト選びが前提となっていますので、これらを先にお読み頂くことをおススメします。

すごい秘訣とかではなく、オーソドックスなやり方だと思います。ただ、そういうやり方を実行できていないことが多いと思うので書いておきます。また、今回は勉強の中身ではなく「やり方」に割り切って書きます。

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1. 宅建合格に必要な勉強時間総量は、150時間~300時間程度(個人差あり)。

例えば、「勉強」というものから長く離れていたような方が宅建に合格するためには、最低でも300時間程度は必要ではないでしょうか。

大学生の方など、まがいなりにも「勉強」の近くにいる人なら、150時間程度でいけるかもしれません。

よく法学部出身の方は少ない時間でいける、と言いますが、法学部とひとくくりに言っても…。法学部の学生が民法の「み」の字も知らないなんてことは良くあることです。民法をちゃんと勉強したことがある人なら、時間を2/3~1/2ぐらいに短縮できると思いますが、そうでなければ、普通に考えておいたほうが無難です。

自信がない方は上記時間より多めに必要時間を考えて下さい。

必要な勉強時間総量が同じでも、各人の生活状況によって、勉強に必要な期間はもちろん変わってきます。

必要時間が150時間で、毎日1時間×6日+土日のいずれかに4時間、勉強時間を確保できる人なら、週に10時間勉強できるので、必要時間が150時間なら15週、つまり4ヶ月弱で間に合います。必要時間が300時間なら、この倍かかるということです。

学生さんなどで試験直前期は勉強に集中できる、という人であれば、1日10時間ずつ毎日勉強することは可能でしょう。必要時間が150時間なら15日、300時間なら30日です。

でも、残業の多いサラリーマンだったとしたら、勤務のある日に勉強時間を確保するのは難しいでしょう。休みの日に勉強時間を確保するしかありません。それでも少ない休みですから、全て勉強に充てるのは難しいかもしれません。宅建取得に切実な不動産会社勤務の方ほど、忙しくて休日出勤も頻繁にあって時間がないかもしれません。

それでも、休日にがんばって5時間勉強すれば、必要時間が150時間なら30週つまり7ヶ月半で、300時間なら60週つまり15ヶ月でいけます。これでは「短期合格法」とはいえないかもしれませんが、全然時間をとれないで3ヶ月で合格する方法はやはりありません。大事なのは、何回も受験するのではく、今度の受験で必ず決める、と考えることです。

単純計算をくどくどと書きましたが、受験勉強は明確な目的のある勉強なので、計画を立てることが大事です。頭の中ではなく、紙に書き出して必要な期間の目安を出しておくことはとても大切なことだと思います。

2. 勉強の基本は、テキスト+過去問題集を単元別にセットで。

拍子抜けするような普通の方法ですが、ポイントは単元別にセットでやる、ということです。

例えば、テキストの「重要事項の説明」の項目を読み終わったら、過去問題集の「重要事項の説明」の問題をやります。これが1セットです。

テキストを最初から最後まで読んで、そのあと過去問題集を最初から最後までやる、というやり方はおススメできません。テキストの最後の方を読んでいる時には、最初の方の記憶はかなり薄れています。記憶を定着させるためには「反復」が必要ですが、単純に同じものを続けて2回読むのは苦痛でしかなく、集中力が失われます。ですから、形式的に反復(テキストを2回読む)のではなく、実質的に反復(テキストで読んだ項目を、過去問の形で繰り返す)するのが有効な方法です。

余談ですが、「覚える」ことには反復することが関連しています。例えば素敵な異性と知り合うと、あっという間にその人の名前などを覚えてしまいます。一見、「好き」なものは覚えるということのように思えますが、そうではなく、好きなものは何度も反復するから覚えるのです。「いいなあ」と思うと、その人のことを何度も考えてしまうでしょう?道を歩きながら、お風呂に入りながら、布団の中で等、知らず知らずのうちにその人のことを何度も考えているのです。ん?嫌いな人のことも忘れられなくなる?そうです。「嫌だ」と思うことも何度も考えてしまうでしょう?反復してしまってるのです。一番覚えないもの、それは「無関心」なものです。

一単元のテキスト→過去問というセットをひとかたまりの勉強時間でやるのが理想です。勉強時間確保の都合上、それが難しい場合は、できる限りテキスト→過去問のセットでその時間が完結するように、単元自体を細分化することが望ましいと思います。

そういった意味では、テキストと過去問は同じシリーズで揃えるのが得策です。単元のみならず、その中の細かい構成も、同じになっていることが多いからです。

3. テキストの読み方

これまた普通のことですが、線を引くことをおススメします。受験用のテキストは、重要な部分を太字にしてあったり、赤文字で書いてあったりします。しかし、自分自身が「ここは重要だな」とか「中ぐらい重要なようだが、覚えにくいな」とか思ったことについて、自分の手で印をつけておくと、見返したときに記憶のよみがえり度合いが全く違います。

そう、見返すことを考えながら線を引く。当たり前なのですが、これができていないことが多いと思います。見返しに入った時、そのときは一度目にテキストを読んだ時よりも、短い時間で読めなければいけません。2サイクル目の勉強のために線を引く、ということを意識して線を引くことが大切です。

そういう意味では、いかに線を引く箇所を少なくするかを考えながら線を引くことも大事です。「ここからここまでは大事だな」と思っても、そこから少しでも自分が覚えるにあたり不要な記述が含まれていないか、それを考えて線を引くのです。そのことで、後で見返したとき、「全部線がひいてあって意味ねー」ってことも避けられると同時に、線を引く作業をしている過程で、何が大事なポイントなのか、覚えるたえのキーワードは何なのか、を自分で引き出そうと常に意識することができます。

ちなみに、定規できれいに線を引いたり、きれいに色分けしたりするのは無駄です。自分があとでわかりさえすればいいのです。

同様に、ノートを作る事も全くおススメしません。宅建は択一式の試験です。記述ではないのですから、自分で書くことに大きな意味はありません。

4. 過去問のこなし方

まず、過去問を模試的に使うという発想は捨てましょう。正答できたかどうかにこだわることは、効率的な勉強の妨げになります。

過去問の勉強は、テキストの内容を違う形式で反復すること、さらに、本試験での問われ方に即した記憶として定着させること、が目的です。

過去問題ですから、形式は本試験形式の四肢択一になっていますが、大切なのはそこで問われている知識です。本当は肢1つずつ勉強してもいいぐらいですが、それだと効率が悪いですし、実戦で使える知識にするにはもう一段階ステップが必要になるので、普通に過去問を材料に勉強するほうがいいと思います。

やり方は、普通に問題を解けばいいのですが、1問解いたらすぐに解説を読みます。そして、解説の記述のうち、テキストを読んだのに新規の知識に思える部分や、自分の覚え方が間違っていた部分、まったくややこしくて覚えるというレベルに至っていない部分、などに線を引くなどします。

そして、ここからが肝心ですが、その問題について、ランク付けをします
例えば
ランクA 全ての選択肢について正誤がわかり正答に達した問題
ランクB 正答に達するのには影響なかったが、選択肢の一部にわからないものがある
ランクC 選択肢の多くについて正誤がわからず正答にも至らない
などです。もう少し細かくしてもいいかもしれません。

このランクを問題のページに書いておきます。

ランクAはもう2度と見なくてもいい問題です。だって、まっさらな状態でテキストを読んで、その後やってみたら何の問題もなくできたんですから。次に過去問題集を勉強する際にはAランクを飛ばしてB・Cランクの問題だけを拾ってやります。

また、Bランクについては、わからない選択肢にだけ印をつけておけば、次に過去問をやるときには、その選択肢だけを見ればよくなります。

Cランクのものは普通にもう一度勉強します。

つまり、過去問にランク付けをすることで、次に勉強するときにやらなくてもいいものをはじいて少しでも時間を短縮する、ということです。

来るものを何度繰り返しても実力は伸びません。出来ないものが出来るようになること=得点がアップする、とうことです。

5. できるだけ繰り返す

上記のテキスト→過去問を全範囲やったら、もう一度それを繰り返します。

でも、1回目と違って、テキストには印がついているし、過去問題にはランク付けがされています。テキストの印の項目を読み、一単元終わったらその過去問題のBCをやる。それだけです。

ただし、1回目にやったことを繰り返しやります。つまり、また線を引き、また過去問題に新たにランク付けをします。テキストでわかりにくいところは重複して印がつきますし、過去問題のBCランクがまた新たにABCのランク付けをされます。

恐らく、2回目の繰り返しの際には、例えば過去問題のBCランクのうち、Aランクになってはじかれるものは多くないかもしれません。それでもくじけずに続けます。

多くの場合、3回目の反復の際に、劇的に繰り返し見るべき部分が減ります。過去問題なら飛躍的にAランクが増えると思います。

理想を言えば最低4回繰り返したいと思いますが、現実的に3回しか繰り返せなかったとしても、本試験直前の1日だけで全部見返すことができるぐらいスリムになっている可能性はあります。

また、直前期には見返す部分にだけ付箋を貼って、もう見なくてもいいと思ったらそれを取っていく、という方法もおススメです。一目でやるべきことが減っていく感覚がわかって、モチベーション向上に役立ちます。

勉強計画の全体スケジュールを決めるときには、このサイクルを何回やるのか決めて、計画を作りましょう。全部の時間のうち、50%が1サイクル目、25%が2サイクル目、15%が3サイクル目、10%が4サイクル目他もろもろ、という感じでしょうか。

6. 模試について

各予備校などで公開模擬試験を実施していますが、私は受けなくて良いと思います。実際私も受けていません。出かけていって模試を受験するのは1日仕事になりますが、スケジュールがタイトな人間にとっては、それだけの価値があるとは思えないからです。

でも、本番形式を体験しておかないと不安ということで、また、時間も大丈夫であれば、精神衛生上受験してみても良いでしょう。

私は「予想問題」の類に価値を感じませんし、むしろ有害な場合もあるかと思います。一番有益な予想問題は、過去問題だと思います。実際過去問題の焼き直しのような問題ばかり出題されますし、そうでない問題は受験生が正答していないことが多いと思います。勝負は繰り返しだされるような問題を確実に解けるかという点にあると思います。また、予想問題は品質が一定していないので、無駄な勉強を誘発したり、混乱を招く恐れもあると思います。

試的なものに意味があるなら、それは時間感覚を得ておくことだけです。宅建の問題はすごく時間がかかるわけではないので、本試験で時間が足りないということはあまり生じないとは思いますが、やはり慎重になりすぎて時間がかかってしまうという可能性もあります。また、権利関係で頭をひねっている間に時間が大幅に過ぎてしまい、他の得点源の出題に時間を十分とれなくて正答率を下げるということだってあるかもしれません。

私は、書籍になっている模試を購入して、1回分だけ時間を計ってやりました。

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さて、上記の勉強を理想どおり実行するのは意外と難しいかもしれません。私自身理想とはかけ離れた勉強で本試験に臨むことになりました(こちらを参照)。しかし、その通りにできなくても、これらの方法が何を目的としているか、という点で考えると、各人なりの端折り方や効率的なやり方も見つかるでしょう。それに、完璧に仕上げる必要はないのです。満点を目指すのではなく、合格ボーダーを超えればいいだけですから。

もしも上記の内容が当たり前すぎて「なーんだ」と思ったとしたら、ゴメンナサイ。また、ちょっと生意気な言い方になっているところもあるかもしれません。何卒お許しを。

長々書きましたが、ここまで読んで下さった方は、真剣に宅建合格を目指している方だと思います。ほんのわずかでもヒントになれば幸いです。健闘をお祈りします。

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griffin

グリフィンです。不動産業もWordPressも関わるようになってまだわずか。それを差し引いてお読みください。コメントはお気軽にどうぞ。

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